2010年06月07日 15時00分

“渋谷系”の聖地、「HMV渋谷」が8月中旬で閉店

HMV渋谷店が8月中旬で閉店 (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

HMV渋谷店が8月中旬で閉店 (C)ORICON DD inc. 

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 1990年代に“渋谷系”の聖地として注目を集めたCDショップ「HMV渋谷」が、8月中旬で閉店することがわかった。同店は1990年にHMV国内第1号店としてオープンし、1998年に現在の場所へ移転。約20年に渡り、渋谷ならではの音楽文化をけん引し続けてきた。店舗前に出された告知ポスターには「渋谷の地にて20年に及ぶご愛顧、誠にありがとうございました」と、ファンに向けた感謝の言葉が綴られている。

 国内最大級の規模を誇る同店は4つのフロアで展開。2009年11月にはフロア構成を変更し、音楽・映像ソフト、書籍やオーディオアクセサリーの販売のほかイベントスペースを拡充したほか、5階には新星堂の楽器専門店「ロックイン渋谷」が入り“総合エンタテインメント・ショップ”としてリニューアルオープン。今年3月にはTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、HMVジャパンおよび大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツと、HMVの全事業の取得で合意し、独占交渉権を得たと発表していた。

 “渋谷系”とは1990年代半ばに流行した言葉で、それまでのバンドブームとは一線を画したサウンドやビジュアルアート、アーティストのライフスタイル、ファッションなどが、渋谷に集まる若者の心をくすぐったことから名づけられたもの。同店のスタッフが薦めたアーティストやアルバムが、音楽のジャンルにかかわらず“渋谷系”と呼ばれるなど、渋谷HMVが果たした役割は大きいと言われている。

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